日本文化を巡る 〜日本のスポーツ、国技とは?~
〜日本のスポーツ、国技とは?~
それぞれの国に自国で盛んなスポーツがあると思います。
日本で有名な、あるいは人気のあるスポーツは何だと思いますか?
日本の文化に詳しい外国の方々だと、相撲、柔道、剣道などを挙げてくれる人がいるかもしれません。また、多くの日本人の間で好まれている野球を挙げる人がいるかもしれません。
そして国技とはその国の法律で定められていたり、また、法律で定められていないものの、広く国民に好まれ自国の文化にとって重要だと認識されているスポーツを指すと言われています。
日本には法律で正式に定められていないものの、一般的には「相撲」とされる傾向があります。これは相撲が国の行事として行われた歴史があり、神様に関する行事に相撲が執り行われていたことに由来すると言われています。
そして日本での競技人口も10万人程度ですので、相撲が日本で一番人気があり広く認められている国技かというと異論が出てくることも多いでしょう。ですが、年6回行われる相撲の試合(本場所と言われています)は必ず国営テレビ局であるNHKで生放送されている通り、やはり相撲が国技とされるのが一般的です。
ちなみに、相撲と同じ武道である剣道、弓道、柔道も日本では昔から受け継がれて来ている武道で、国技の一つであるという意見もあり、それぞれに伝統的な歴史や日本人の大切にしている文化が内包されていますが、国技かというと一般的には相撲に比べるとどれも説得力に掛けてしまうかもしれません。
また、日本での野球の競技人口は700万人、サッカーは440万人、剣道は180万人、柔道は20万人、弓道は14万人と言われているので、競技人口だけで見ると野球に軍配が上がります。実際、ニュースや新聞での取り上げ方、また国民の関心度合いから見ても、野球が一番人気のあるスポーツであると言えます。なので、野球は国技とは言えないまでも「国民的スポーツ」であるという認識は多くの日本人が持っていると言えます。
(*ちなみに私の一押しは「剣道」です。日本人が特に大切にしている「礼節」、
「相手を尊ぶ」という文化が凝縮されています)