2022.08.12

日本で実現できること④ ~就職~

「日本で実現できること」シリーズ、第4弾、シリーズ最終回となります。
今回は日本での就職についてお話します。

日本で就職して、就労ビザをもらいたいという方は多くいらっしゃると思います。
正確には「就労ビザ」という在留資格はなく、日本で働くことができる在留資格の総称を一般的に「就労ビザ」と呼んでいます。実際には、就職先の業種、業務内容によってもらえる在留資格は異なり、現在19種類の在留資格があります。


●就労ビザの審査のポイント
・学歴
・業務と関連する専門知識
・実務経験

学歴についてですが、基本的に本国で学士以上の学位を取得している必要があります。高校を卒業してすぐ日本に留学する場合は、進学して学位を取得する必要があります。学校での専門科目、履修内容も審査対象になります。特に専門学校に進学した後に就労ビザの申請をする場合は、専門学校で学んだ分野に関連する就職先を見つけなくてはいけません。

※就労ビザの審査は、申請者本人だけでなく、企業も基準を満たしているかの審査をされます。 そのため、応募する企業についてもきちんと知っておく必要があります。


「留学」の在留資格を取得するためには、入学する学校が受入れ機関となりますが、働くための在留資格を取得するためには、働く会社が受入れ機関となります。そのため、まず企業から内定(=雇用契約)をもらう必要があります。この内定を獲得するためには、書類審査、筆記試験、面接等、いくつかのステップがあります。これらを通過するためには、日本の企業が外国人人材に求めていることを理解する必要があります。

●企業が求めること
・業務と関連する専門知識
・実務経験
・日本語力
・ビジネスマナー

業種によって、必要な日本語力は異なりますが、上司、同僚と円滑なコミュニケーションを取るためには、日本語力は必須となります。多くの企業がN2、N1の日本語力を求めています。また、日本独特の文化やマナーについて理解する必要もあります。締め切りや待ち合わせの時間に1分遅れただけでも、書類を受け取ってもらえなかったり遅刻となったりします。立場の違いや年齢の差によって、名刺交換の順番や会議室で座る場所なども変わります。これらのマナーを知っているかいないかで、採用試験の結果にも影響します。


TCJでは、日本での就職を目指すみなさんのために就職コースを用意しています。日本語を学びながら、日本の就職活動について理解し、自己分析や企業研究を行います。ソーシャル授業を通して、異文化コミュニケーションや日本独特の考え方、文化などを学ぶこともできます。もちろん、エントリーシートや面接でしっかり自己アピールができるように、高い日本語能力を身に付けていきます。日本語力を身に付けることは、就職活動で有利になるだけでなく、将来のキャリアアップにも繋がります。皆さんが日本での夢を叶えるために、TCJの教職員が一生懸命サポートします。
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