2022.12.23

日本文化を巡る ~お正月と旧正月編~

日本文化を巡る
~お正月と旧正月編~

 もうそろそろ新年ですね。
アジア圏の方々にはこの『西暦の新年』よりも『旧正月(西暦ではなく、中国の春節に代表される旧暦のお正月で例年大体西暦の1月下旬~2月上旬ころ』)の方が馴染み深く、伝統行事として重視されているかもしれません。

 特に中国文化の影響を強く受けて来た韓国、ベトナム、シンガポールなどではこの傾向が強く、生活は西暦準拠でも、西暦の新年である1月1日よりも旧暦の旧正月(中国で言う春節)を迎えることが新年の始まりを意味しているようです。

 

 実は日本も例外ではなく、歴史的に中国文化の影響を強く受けていたため、19世紀後半までは旧正月を一年の始まりとしていました。ただ、武士の時代が終わりを告げた19世紀後半(明治時代)に、近代化を目指し、西欧の国々に追いつこう、追い越そうとしていた当時の明治政府がそれまでの旧暦を廃止し、西欧の国々に合わせた西暦を採用しました。





<予備知識>
西暦:現在一般的に使用されている西暦で年間日数は365日(キリストが生誕したと言われている年から起算)

旧暦:中国及び東アジアを中心に使用されている暦で年間日数は354日。なので、生活は西暦準拠でも、旧暦も併用している国々からすると、旧暦の旧正月は毎年日にちがずれます。


 現在の日本では旧正月を使用していないので、『旧正月』と言われても反応できる日本人は少なくなっていますが、中華街がある横浜、神戸、長崎などでは、毎年盛大に旧正月のお祝いがされており、足を運ぶと、中国の伝統的なお正月の雰囲気を楽しむことができます。


 
 

 ちなみに、一般的な日本の会社や学校では旧正月はお休みではないため、土日に重なら無い限り、通常通り、仕事や授業があります。TCJも同様です。特に中国やベトナムから来た学生さんたちは旧正月を過ごしたい気持ちが強いと思いますが、ちゃんと授業に来てくださいね! その分、TCJの冬休みは例年12/20頃~1/10頃まで3週間もあるので、冬休みを利用して帰省したり、旅行したりしましょう!
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