初めての日本でのビジネスミーティングの前に知っておくべきこと

日本での初めてのビジネスミーティングに出席する予定なら、何をすべきで、何をすべきでないか、多くの疑問があることでしょう。日本のビジネス文化は社会に深く根付いており、潜在的なビジネスパートナーや同僚に好印象を与えるためにも、習慣やエチケットを知っておくと良いでしょう。

これらは「知っておいて損はない」ことであり、必ずしも強制されるものではないことに留意してください。また、日本人はあなたの文化や背景を尊重しますので、間違えたり、少し違うことをしたりしても大丈夫です。日本人の同僚は、あなたが現地の仕事文化を理解しようと努力したことを評価してくれるでしょう。

それでは、初めての日本でのビジネスミーティングの前に知っておくべきことをご紹介しましょう。

 

日本のビジネスマナー

時間を守ることは、日本のビジネス文化や社会一般で高く評価されています。少なくとも数分前に到着することは、プロとしての自覚と他人の時間に対する敬意を示すことであり、常識とされています。遅刻は一般的に嫌われ、無礼のしるしと受け取られることもあります。

交通機関の遅れや道に迷うなどの不測の事態に備え、できる限り早めに到着するようにしましょう。待ち合わせ場所、交通経路、遅延の可能性などをよく理解しておきましょう。時間を守ることは、あなたの配慮を反映するだけでなく、考えをまとめ、直前の準備をすることも可能にする。

ヒエラルキーもビジネス文化には欠かせない要素です。相手の会社の階層構造に敬意を示すことは非常に重要です。日本の年功序列は経験や階級に基づいており、年功序列の順に敬語を使うのが礼儀とされているため、事前に相手の階級をよく理解しておくとよい。

敬語も日本で働く上で重要な要素です。特にクライアントと話すときには、フォーマルなフレーズや敬語を使うことがビジネス・コミュニケーションの重要な部分です。仕事で必要な敬語フレーズについては、こちらの記事をご覧ください。

また、名刺を置き忘れないようにしましょう。英語と日本語の両方で自分の名前、肩書き、連絡先を書いた名刺を十分に用意しておきましょう。名刺の交換や受け取り方については、以下で詳しく説明します。

 

日本の商談に備える

ミーティングの数日前に、ディスカッションの指針となるアジェンダを準備し、構造的な流れを維持する。日本人は会議の構成が明確であることを好む傾向があり、アジェンダを用意することで重要なポイントがすべてカバーされるようになります。また、新しい国や文化での初めての会議であればなおさらです。事前にアジェンダを日本の担当者と共有し、彼らが準備や意見を出せるようにしておきましょう。

 

会社によって違いはありますが、身だしなみには一定の期待があるかもしれません。特に初対面では、ビジネスカジュアルかビジネスプロフェッショナルな服装で臨むのが良いでしょう。

名刺と名刺入れを用意し、名刺の受け渡しを行います。自分の名刺はもちろん、受け取った名刺も整理してきれいな状態で保管できるよう、名刺入れを持ち歩くのが一般的です。名刺は英語版と日本語版の両方があるのが理想的です。

会社や会う人について時間をかけて調べましょう。日本では、フェイスブックがビジネスにつながるソーシャルメディアとして好まれます。LinkedInも使われていますが、人気はあまりありません。相手のFacebookやLinkedInのページを見て、相手のことをもっと知りましょう。また、会社のウェブサイトを覗いてみるのもよい。日本でのビジネスにおいて信頼は重要な要素であり、相手への関心とコミットメントを示すことは、その信頼を築くのに役立ちます。

 

会議前、会議中、会議後

会議室への入り方はとても重要です。座席の配置も会議の重要な要素なので、相手が来るまで立ったままで着席を待つ。相手がすでに部屋にいる場合は、ノックをしてから入室する。

名刺交換の際は、両手で名刺を相手に向け、一礼します。相手の名刺も同じように丁寧に受け取り、お辞儀をしながら両手で受け取ります。名刺は一枚一枚テーブルの上に置き、敬意を表します。名刺をポケットに入れたり、書き込んだりするのは失礼にあたるので避けましょう。

 

メモを取るのもいい考えです。こうすることで、議論されている内容に対するあなたの注意力とコミットメントを示すことができる。

会議が終了したら、感謝の気持ちを伝え、別れを惜しむのが慣例です。少しお辞儀をして、「ありがとうございます」または「失礼いたします」と言って部屋を出ます。相手がエレベーターまでついてくるかもしれません。その場合は、エレベーターの中に入ったらお辞儀をし、エレベーターのドアが閉まるまでお辞儀を続けます。

日本語での挨拶や別れ方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

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この記事の筆者
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