日本留学中にアルバイトはできる?

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日本留学中にアルバイトをしたいと考えている方へ、日本の法律やルール、留学生に人気の職種、稼げる金額の目安をわかりやすく解説します。この記事を読むことで、安全かつ充実した留学生活を送るためのヒントを得ることができます。

 

日本留学中にアルバイトはできる?

日本留学中にアルバイトをすることは可能ですが、日本の法律に基づいた厳格なルールがあります。「留学」の在留資格は、あくまでも日本の学校で勉強することが本来の目的のため、そのままではお金を稼ぐために働くことができません。働くためには、出入国在留管理庁から事前に資格外活動許可をもらう必要があります。この許可を手に入れることで、合法的に働くことができるようになります。

また、過去のブログ記事日本留学はいつがおすすめ?入学時期と準備のポイントで紹介したように、日本での生活をスムーズに始めるためには事前準備が必要です。この資格外活動許可も、初めて日本に入国する際に空港の窓口で申請手続きをしておくと、すぐに仕事探しをはじめることができるのでおすすめです。

ただし、許可をもらっても、どのような業種の仕事でもできるわけではありません。法律によって留学生の就労が禁止されている仕事があり、パチンコ店やゲームセンター、キャバレーなどの風俗営業や接待を伴うお店で働くことはできません。お客さんの対応を直接行わないキッチンの裏側での皿洗いや、営業時間外の掃除などの仕事であっても、お店に雇用されて働くこと自体が禁止されているため注意してください。

さらに、2026年からは入管法のルール運用が新しくなりました。日本語学校は3か月に1度の頻度で、留学生のアルバイトの勤務状況を確認して、国に報告する義務ができました。また、入学時に客観的な日本語試験の証明書などを提出し、日本語能力の確認を行うことも厳格化されています。過去のブログ記事JLPT(日本語能力試験) の合格は必要?日本におけるJLPTの重要性も、事前準備としてぜひ参考にしてみてください。

 

アルバイトはできるけど、時間制限がある!

日本留学中のアルバイトには、働くことができる時間に明確な上限があります。学校の通常の授業がある期間は、1週間に28時間以内という絶対的なルールを守らなければなりません。この1週間という期間の考え方には注意が必要です。日曜日から土曜日というカレンダー通りの区切りではなく、月曜日からでも水曜日からでも、どの日から数えはじめても、連続する任意の7日間の労働時間の合計が常に28時間以内でなければならないという、非常に厳しいルールとなっています。

複数の場所で掛け持ちをして働く場合も、それぞれの勤務先の時間を別々に計算するのではなく、すべての勤務先での実労働時間を足して28時間以内でなければなりません。2026年からは、国が複数の仕事の労働時間を一括して正確に確認する仕組みを導入しているため、時間を超過してしまわないように自分でしっかりとシフトを管理していくことがとても大切です。着替えや準備にかかる見えない時間も労働時間に含まれる場合があるため、余裕を持ったスケジュールを組むようにしてください。決められた時間を超えて働いてしまうと、日本に住むためのビザの期間更新ができなくなったり、強制的に帰国しなければならなくなったりする重大なリスクがあります。

一方で、学校が学則などのルールで公式に決めている夏休みや冬休み、春休みなどの長期休業期間中に限っては、この制限が緩和されます。1日について8時間以内、かつ1週間に40時間以内まで働く時間を増やすことが特別に許可されます。学校の公式な休みがいつからいつまでなのかを正しく把握し、アルバイト先の責任者に学校のスケジュールを明確に説明して、ルールに合った正しいシフトを組んでもらうようにしましょう。

 

留学生に人気のアルバイトは?

日本留学をしている学生には、具体的にどのような職種のアルバイトが人気なのでしょうか。独立行政法人日本学生支援機構が定期的に発表している最新の生活実態調査のデータによると、日本で学ぶ私費外国人留学生の全体の65.2%が何らかのアルバイトをしながら学校に通っています。

その中で圧倒的人気があるのは、居酒屋やレストラン、ファストフード店やカフェなどの飲食業に関する仕事です。全体の約4割近い留学生がこれらの飲食業で働いています。人気の理由の一つは、働くお店によっては食事の補助(まかない)が提供されるため、日本での高い食費を大きく節約できることです。また、接客業務を通じて様々な日本人のお客さんと日常的な会話をするため、過去のブログ記事どうすれば日本人っぽく話せるようになる?相槌や言いよどみをマスターしよう!で学んだような自然な日本語のコミュニケーション技術を、生きた実践の場で試してみることができます。

次に人気なのが、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでの販売や営業の仕事です。マニュアルがしっかりと準備されていることが多いため、丁寧な日本語の敬語や、日本の高度な接客の基本的なルールを学ぶのに適しています。

その他にも、語学学校の先生や家庭教師、通訳などの教育関連の仕事も、自分自身の母語という強みを直接活かせるため安定した人気があります。来日したばかりで日本語での会話にまだ自信がない時期は、工場での食品の組み立てや物流の仕分けなどの軽作業を選ぶ学生もおり、自分の語学レベルに合わせて働き方を選んでいくことができます。

 

アルバイトでいくら稼げる?

アルバイトをして実際にいくらぐらい稼げるのかをあらかじめ知っておくことは、日本留学の自立した生活を計画するうえでとても重要です。日本では、働く労働者を守るために地域ごとに最低賃金が法律でしっかりと決められており、どんな仕事や国籍であっても、必ずその金額以上の時給をもらうことができます。TCJがある東京都の最低賃金は、2025年10月から1時間あたり1226円に引き上げられました。これは日本全国で最も高い金額水準となっています。2026年以降もさらなる時給の引き上げが予想されており、留学生にとってもより高い収入を得て働きやすくなっています。

例えば、学校がある通常の期間に、1週間で法律の上限である28時間働いたとします。1時間1226円の時給で計算すると、1週間で34328円となり、1か月(約4週間)では約13万7000円稼ぐことができます。さらに、学校の長期休業期間中に1日8時間、1週間に40時間の枠組みで働いたとすると、1か月で約19万6000円の収入を得ることができます。独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、関東地方に住んでいる留学生の1か月の平均的な生活費(学習費用、家賃、食費などの支出)は約19万3000円です。アルバイトで得たお金は、日本の生活費を補うとても大きな助けになります。

さらに、コンビニエンスストアなどの深夜の時間帯(午後10時から午前5時まで)に働く場合は、法律によって基礎となる時給が25%以上高くなるため、さらに効率よく生活費を稼ぐことができます。しかし、健康を維持し勉強の時間をしっかりと確保していくことが、日本へやってきた本来の目的です。お金を稼ぐことと学業のバランスをうまくとっていきましょう。

 

アルバイトをしながらTCJで日本語を学ぼう!

日本留学とアルバイトを安心して両立させるなら、TCJがおすすめです。TCJには多言語対応のスタッフがおり、生活の悩みをいつでも相談できる環境が整っています。また、就職先やアルバイトの紹介を行うキャリアサポートも充実しているため、初めての日本でも安心です。ぜひTCJで、私たちと一緒に日本語を学びましょう!

 

文献紹介

出入国在留管理庁(2025)「「留学」の在留資格に係る資格外活動許可について」

出入国在留管理庁(2025)「資格外活動許可申請」

独立行政法人日本学生支援機構(2024)「令和5年度私費外国人留学生生活実態調査 概要

 厚生労働省 東京労働局(2025)「東京都最低賃金を1,226円に引上げます」

この記事の筆者
日本語教師
TajimaKoji
日本語教師の仕事を始めて40年ほどになる。1988年国立国語研究所「日本語教育長期専門研修課程」修了(約1000時間の研修)。同年第1回「日本語教育能力検定試験」合格。これまでに、国際協力NGO、日本語学校、文化庁国語課、大学・大学院で日本語教育の仕事に携わり、多種多様な外国人に日本語を教えたり、日本語教師養成を行ったりしてきた。また、2014年には、6大陸、26か国の世界一周調査旅行を実施した。現在は、大学院とTCJで非常勤講師をしている。

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