日本で生活するうえで必須のアプリ4選
日本で快適に生活するために欠かせない必須アプリを4つ紹介します。情報収集や交通移動やルール理解などに役立つこれらのアプリを活用すれば、日本での暮らしがもっと便利で安心なものになります。ぜひ最後まで読んでみてください。
日本人は老若男女がスマートフォンを使いこなすくらい普及している
日本に住むうえで、スマートフォンは単なる電話ではなく、社会とつながるための重要な道具となっています。NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年に行った調査によれば、日本におけるスマートフォンの普及率は98.3パーセントに達しています。2010年ごろは一部の人しか持っていませんでしたが、現在では私たちの生活に深く根づいています。
年代別の利用状況をみてみると、10代や20代の若い世代では所有率が約90パーセントを超えており、学習や情報収集、娯楽など、あらゆる活動の基盤となっています。また、驚くべきことに、60代のシニア層でも95パーセント、70代でも86パーセントの人がスマートフォンを利用しています。これは、日本では年齢に関係なくデジタルツールが共通のコミュニケーション手段になっていることを意味しています。
また、利用されている機種には、日本の世代間で興味深い違いがあります。10代から20代の若い世代ではiPhoneの割合が非常に高く、20代では約70パーセントを占めています。一方で、30代以上の世代になるにつれて、Androidの割合が高くなっていきます。
これから日本でアルバイトを始めたり(「日本留学中にアルバイトはできる?」の記事も参考にしてください)、学校で日本人の友達を作ったりする際、こうした状況を知っておくことはスムーズな人間関係を築く助けとなります。日本で生活するうえで必須のアプリを使いこなす第一歩として、日本のデジタル環境の特徴を理解しておきましょう。
必須アプリ①LINE
日本で生活する外国人の皆さんにとって、真っ先にインストールしていただきたいのがLINEです。母国では別のアプリを使っている方が多いかもしれませんが、日本ではLINEが社会のインフラとなっており、間違いなく日本で生活するうえで必須のアプリの筆頭に挙げられます。
2025年12月時点で、日本国内のLINEの月間アクティブユーザー数は1億人を突破しています。日本の総人口を考えると、約8割もの人が日常的に使っている計算になります。友人や家族との連絡はもちろんですが、日本で生活していくうえでは、学校の先生とのやり取りや、アルバイト先のシフト管理など、さまざまな場面でLINEのアカウントを持っていることが前提となります。
さらに、LINEは日常生活をお得にするための機能がたくさんあります。日本全国のスーパーマーケット、飲食店、美容室などが「LINE公式アカウント」を運営しています。お店のアカウントを「友だち」に追加するだけで、割引クーポンが送られてきたり、ポイントカードとして使えたりします。日本留学は準備にお金がかかりますが(「日本留学はいつがおすすめ?入学時期と準備のポイント」の記事もごらんください)、LINEをうまく活用して生活費を節約していくことができます。
また、忘れてはならないのが、行政サービスや防災ツールとしての役割です。日本は自然災害が多い国です。多くの自治体が公式アカウントを持っており、災害が起きた時には、避難所の開設情報などをLINEで素早く知らせてくれます。普段の生活でも、ゴミの収集日を知らせてくれたり、住民票の手続きに関する相談ができたりする自治体もあります。安全な生活を送るために、自分の住んでいる地域の自治体アカウントは必ず登録しておいてください。
必須アプリ② Googleマップ
二つ目に紹介する日本で生活するうえで必須のアプリは、世界中で使われているGoogleマップです。日本の大都市の公共交通機関は、世界でもっとも複雑だと言われています。「日本の電車は時間通りに来る?遅延情報まで見られるって本当?」という記事でも書きましたが、数え切れないほどの路線が入り組んでおり、列車の種類も細かく分かれています。
Googleマップの乗換案内機能は、こうした複雑な交通網に合わせてとても便利に作られています。出発地と目的地を入力するだけで、最適なルートを教えてくれるだけでなく、「何番線のプラットフォームから電車に乗ればよいか」まで画面に表示してくれます。電車が遅れている時にも、リアルタイムで情報を反映し、別のルートを再計算してくれます。
さらに知っておいていただきたいのが、ドアtoドア検索を活用した乗車位置の確認です。日本の地下鉄の駅はとても広く、降りる車両を間違えると、重い荷物を持ったまま長い距離を歩いて改札まで向かわなければなりません。Googleマップで目的地を具体的な施設名や住所にして検索すると、目的の出口に近い「おすすめの乗車車両」を事前に教えてくれます。大きな荷物を持っている時にとても助かります。
また、通信環境が整っていない時に備えて、対象エリアの地図をダウンロードしておくことができるオフラインマップ機能も役に立ちます。行きたい場所を保存しておく機能なども活用しながら、日本の街を快適に移動していきましょう。
必須アプリ③YouTube
三つ目の日本で生活するうえで必須のアプリは、YouTubeです。エンターテインメントのアプリだと思っている方も多いかもしれませんが、日本で暮らす外国人にとっては、日本のルールを理解し、生きた日本語を学ぶための素晴らしい教材となってくれます。
たとえば、日本の政府機関である出入国在留管理庁は、公式チャンネルで生活オリエンテーション動画を公開しています。この動画では、自転車の安全な乗り方といった交通ルールや、近隣トラブルを防ぐためのゴミの分別方法など、日本社会の基本的なルールを学ぶことができます。英語や中国語、ベトナム語など17の言語に翻訳されているため、母国語でしっかりと理解していくことができます。お風呂の入り方や、夜間の騒音に対するマナーなど、外国人が無意識にやってしまいがちな失敗を事前に防ぐことができます。
また、日本語学習に役立つチャンネルが数え切れないほど存在しているのも魅力です(「初心者向け!おすすめ日本語YouTubeチャンネル」でも詳しく紹介しています)。JLPT(日本語能力試験)のN5レベルの文法解説から、自然な会話のテクニックまで、あらゆる情報がそろっています。「みんなの日本語」のような教科書に沿った解説動画や、シャドーイングに最適な動画もあります。
もちろん、TCJにも公式チャンネル「TCJ日本語教室」があります。日本語学習に役立つ様々な情報を発信しています。ぜひ、チャンネル登録して活用してください。
必須アプリ④PayPay
四つ目の日本で生活するうえで必須のアプリは、スマートフォン決済サービスのPayPayです。日本で最も多く利用されているキャッシュレス決済サービスの一つです。コンビニエンスストアや飲食店など、日常生活のさまざまな場所で使うことができます。
支払い方法はとても簡単です。レジで「PayPayで支払います」と伝え、アプリに表示されたバーコードを店員に読み取ってもらうか、お店に置かれているQRコードを自分で読み取るだけです。現金を出す必要がないため、日本のお金に慣れていない方にも便利です。
PayPay残高には、日本の銀行口座からチャージできるほか、セブン銀行ATMやローソン銀行ATMから現金でチャージすることもできます。本人確認をしなくても、ATMから現金をチャージしてお店での支払いに利用できます。ただし、銀行口座の登録や残高の出金、税金の支払いなど、一部の機能を利用するには本人確認が必要です。在留カードやマイナンバーカードでの本人確認が可能です。
PayPayを利用できないお店もあるため、現金をまったく持たずに出かけるのはおすすめできません。しかし、PayPayと少額の現金を組み合わせれば、日本での買い物や料金の支払いがぐっと便利になります。
TCJでもっと日本語を学ぼう
TCJでは、今回紹介したようなデジタル環境に合わせたICT教育を導入しています。独自のデジタル教材「ひらくにほんご」を使い、スマートフォンでいつでもどこでも動画をみながら予習や復習をすることができます。仕事や生活のスタイルに合わせて、対面授業とオンライン授業を自由に選んで、楽しく日本語を学んでいきましょう。
文献紹介
モバイル社会研究所(2026)「携帯電話のスマートフォン比率98.3% スマートフォンのOS比率はAndroid55.4% iPhone44.6%【2026年調査】」
LINEヤフー(2025)「『つながり』は防災になる 災害に備えるLINEの活用術」