日本の「可愛い」の意味と使う場面は?いろんな場面で使ってみよう

「可愛い」の意味

日本に住んでいると「可愛い」という言葉を聞くことが多いと思います。実際、私も小さい子供やきれいな女優さん、自分が好きな服やアクセサリーなどを見た時など、頻繁に使っています。
でも、「可愛いってどういう意味?」と聞かれたら、説明するのは難しいです。とても幅広く使われる形容詞で、人や動物、物、風景など、様々な対象に対して使われています。

 

一般的な意味は、以下になります。

1.小さいもの、弱いもの、無邪気なものに対して、愛着や保護欲を感じること。
2.形が可愛らしい、色が綺麗、仕草が面白いなど、視覚的な魅力や行動の魅力を感じること。
3.人や物に対して、好意や親近感を抱き、心が惹きつけられること。
4.愛情や魅力を感じた対象を大切にし、守りたいと思う気持ち。

 

参考

・goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/)
・コトバンク(https://kotobank.jp/)
・weblio(https://ejje.weblio.jp/)
・デジタル大辞泉(https://daijisen.jp/digital/)

 

具体的には、子猫や子犬など、小さい動物に対して使ったり、赤ちゃんや子供、特定の容姿や性格の人に対して使ったりします。また、ぬいぐるみやキャラクターグッズ、可愛いデザインの文具など、様々な物に対しても使います。可愛らしい仕草や言葉に対して使うこともあります。

そして、難しいのは、主観的な言葉であるために感じ方が人それぞれで、客観的な基準がないことです。様々なニュアンスを含み、状況や人によって意味合いが異なります。そのため、単なる形容詞にとどまらず、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。相手に好意や親しみを感じていることを伝えることができたり、同じ対象に対して「可愛い」と感じていることを共有することで、一体感を生み出したりすることができます。

このように、「可愛い」は英語の「cute」「pretty」「beautiful」「good」など、単一の単語では完全に言い換えられない、非常に奥深い意味を持つ日本語です。「可愛い」は、単なる形容詞ではなく、日本人の心の奥底にある、愛情や癒し、喜びといった感情を表現する言葉です。英語の「pretty」や「beautiful」とは異なり、より幅広い意味を持ち、文化的な背景も深く関わっています。

「可愛い」は容姿の美しさ、可愛らしさ、魅力などに対してよく使われており、「pretty」「beautiful」に近いように思われますが、「可愛い」はより親しみやすく、温かい印象を与える言葉です。元々は容姿に使われていたようですが、今では外見だけでなく、行動や雰囲気、物に対して以外にも使われるようになってきています。

 

「可愛い」を使う場面

人に対して使う場合は、幼い子供や動物の仕草や外見に対して使うことが多いです。

例えば、1歳ぐらいの子供が一生懸命歩いている時など、自然に「うわー、可愛い!」と言ってしまいます。動物の赤ちゃんに対しても同じです。また、大人の容姿に対しても「あの女優さん、可愛いね」「彼女のファッションはすごい可愛い」などのように使います。高齢者に対しても「あのおじいちゃん(おばあちゃん)可愛いね」と使うこともあり、年齢や性別を問わず「可愛い」と感じた時に使います。

物に対しては、形や色、素材など、見た目が可愛らしいと感じられる時に使います。例えば、「このパステルカラーのワンピース、可愛い!」「あの店のディスプレイは可愛い」「そのペン、可愛いね」「このメモ帳、猫の形をしていて可愛いよ」など。「あの子の名前、かわいいね」など、感覚的に「可愛い」と感じる時にも使います。

ただ、注意も必要です。男性に対して「可愛い」というと、怒らせてしまうこともあります。

これは、男性と女性では、「可愛い」の意味が少し違うことからくるようです。男性は、猫や子犬など、単純に見た目で判断できるものに「可愛い」という言葉を使います。男性にとって「可愛い」ものは、小さいものや弱いもの、守るべきものといった感覚が強い場合が多いようです。特に、好きな女性の前では、男として頼りにされたいと考える男性が多いので、「可愛い」と言われると、プライドが傷ついてしまうようなのです。このように、相手への好意や親しみを表す便利な言葉ですが、使い方を間違えると失礼になることもあるので、注意しましょう。

 

若者の「可愛い」の使い方

子供や動物だけでなく、人、物、抽象的な概念まで広がっている「可愛い」ですが、最近の若者たちは、様々なニュアンスを持たせて使っています。

まず、肯定的な感情表現の例をあげます。「この猫ちゃん、可愛すぎる!」「あの人、笑顔が可愛くて癒される」など、見た目や仕草に可愛らしさについて言う場合や「このカフェ、内装が可愛くて気に入ってるんだ」など空間の可愛らしさを言う場合、「この曲、メロディーが可愛くて、好き」など感情的な表現を表す場合です。

次に、共感や親近感を示す例です。「あの子、いつも楽しそうで可愛いよね」など、性格や雰囲気への共感を表す場合や「その意見、めっちゃ可愛いと思う」など、考え方に共感する場合に使います。また、「その服ちょっと派手じゃない?可愛いけど」など、軽く否定することで否定的な感情を和らげる使い方もあるようです。

それから、「あのアイドルかわ!」というように、「〇〇かわ!」と特に可愛いと思うものを〇〇に入れて強調する時に使ったりします。「可愛い」から派生して、「かわちい」「うちゅくしい」のように「可愛い」を可愛らしく言い換えた表現や、心がときめいたり、感動したりする時に使う「きゅんとする」という言葉もあります。

若者言葉としての「可愛い」は、従来の「可愛い」の意味に加えて、様々なニュアンスや表現方法で用いられています。特徴は、「めっちゃ」「超」などの強調語をつけて、より可愛らしさを強調したり、その時々の流行語を取り入れたり、長い言葉を短く略して使ったりすることです。若者言葉は変化するため、紹介した例以外にもたくさんありますし、地域によっても異なるでしょう。このような若者言葉は、アニメやマンガでよく使われていると思うので、アニメやマンガをよく見る方は使うべき場面の見極めなどは気を付けてくださいね。

 

TCJでもっと日本語を学ぼう

「可愛い」の意味と使う場面について紹介してきましたが、「可愛い」以外にも、「やばい」「かっこいい」「優しい」「すごい」など、いろいろなニュアンスで使われる言葉がたくさんあります。これらの違いについてもっと知りたいと思ったら、TCJのクラスレッスンやプライベートレッスンで勉強しませんか。

一人で勉強している時よりも、もっともっと日本語の勉強が楽しくなると思いますよ。

 

この記事の筆者
日本語教師
NakamuraMachiko
日本語学校や国際交流協会、語学スクール、企業などで日本語を教えて約20年。TCJではプライベートレッスンを担当し、最近は技能実習生にも教えている。学習者の「楽しかった」という声が励みになっている。

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