日本人のジェスチャーは独特?外国人が使うジェスチャーとの共通点と違いを紹介!

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日本への留学を考えている方、日本語学校で学んでいる方、そして日本で就職を希望している方にとって、言葉だけでなくジェスチャーの違いを理解することは非常に重要です。日本で生活していると、言葉だけでなく、ジェスチャーにも日本独特の文化があることに気づくかもしれません。同じ意味を伝えるのに、国によって手や体の動きが全く違うことがあります。ここでは、日本人がよく使うジェスチャーと、外国人が使うジェスチャーの違いについて紹介します。日本での生活やコミュニケーションに役立ててください。

 

日本人が使うジェスチャーを知っていますか?

日本人は、言葉と一緒にジェスチャーを使ってコミュニケーションをとることがあります。しかし、日本人が使うジェスチャーは、欧米諸国などと比べると、比較的控えめで小さな動きが多いと言われています。

これは、日本の文化が「察する」ことを重視し、大げさな身振り手振りよりも、言葉のニュアンスや相手の表情から気持ちを読み取ることを大切にしてきたからだと考えられます。そのため、同じ意味を表すジェスチャーでも、国によって動きが全く異なることがあり、誤解を招くこともあります。

日本語学習者の皆さんが日本人とスムーズにコミュニケーションをとるためには、日本独特のジェスチャーを知っておくことが重要です。また、自分の国のジェスチャーが日本では違う意味に受け取られる可能性があることも理解しておく必要があります。

 

実際に使われるジェスチャーの紹介

ここでは、日本人がよく使うジェスチャーと、英語圏などの外国で使われるジェスチャーの違いを具体的に紹介します。

 

「私」を指す場所

日本: 自分を指すとき、鼻や顔を指す
外国: 自分を指すとき、胸を指す

日本人は「私」と言うとき、人差し指で自分の鼻を指すことがあります。これは日本独特のジェスチャーで、日本語を母語としない留学生には不自然に思えるかもしれません。英語話者等には「Why your nose?(なぜ鼻を指すの?)」と不思議に見えることもあるでしょう。英語圏では、胸のあたりを手のひらや親指で指すのが一般的です。

 

「おいで」のジェスチャー

日本: 手のひらを下に向けて、指を内側に動かす
外国: 手のひらを上に向けて、指を自分側に動かす

人を呼ぶときのジェスチャーも、日本と英語圏では大きく異なります。日本式の手のひらを下に向けた「おいで」のジェスチャーは、英語圏では「あっちへ行け」と追い払っているように見えることがあります。逆に、英語圏の手のひらを上に向けた招き方は、日本人には少し馴染みが薄いかもしれません。人によっては、少し偉そうな呼び方に受け取られることもあります。

 

「お金」の表し方

日本: 親指と人差し指で丸(○)を作る
外国: 親指と人差し指をこすり合わせる

日本では、お金の話をするとき、親指と人差し指で丸(○)を作るジェスチャーをします。しかし、この○のジェスチャーは「正解」や「良い」「OK」という意味でも使われるため、文脈によって誤解が生まれやすいです。一方、外国の多くでは親指と人差し指をこすり合わせる動作でお金を表現します。

 

「No/違います」の表現

日本: 手を横に振る/×(バツ)を作る
外国: 人差し指を左右に振る

日本人は否定を表すとき、顔の前で手を横に振ったり、両手や指で×(バツ)の形を作ったりします。この×のジェスチャーは、外国では少し強く、拒絶的に感じられることもあります。英語圏では、人差し指を左右に小さく振る動作が一般的です。また、日本でもビジネスシーンでは、この×を作る動作は行いませんので注意が必要です。

 

「わからない」の表現

日本: 首をかしげる、苦笑い
外国: 肩をすくめる(シュラッグ)

「わからない」という気持ちを表すとき、日本人は首をかしげたり、困ったような苦笑いをしたりすることが多いです。笑っているから理解しているかと思ったら、実はそうではなかったというケースがあります。一方、外国では、肩をすくめる「シュラッグ」という動作が多くみられます。肩をすくめる日本人は少数派です。

 

自国のジェスチャーとは違う意味!?

ジェスチャーは文化によって意味が大きく異なるため、自分の国では普通に使っているジェスチャーが、日本では全く違う意味に受け取られることがあります。

例えば、先ほど紹介した親指と人差し指で作る丸(○)のジェスチャーは、日本では「お金」「OK」「良い」という意味ですが、フランスでは「ゼロ」や「価値がない」という否定的な意味になることがあります。また、ブラジルなどの一部の国では下品な意味を持つこともあるため、注意が必要です。

また、ピースサインも要注意です。日本では写真を撮るときなどに気軽に使いますが、手のひらを自分に向けた状態でピースサインをすると、イギリスなどでは侮辱的な意味になってしまいます。

このように、同じジェスチャーでも国によって受け取られ方が全く異なるため、誤解を生まないコミュニケーションのためにも、ジェスチャーについて知り、話す相手や生活する場所によって使い分けることが大切です。

 

日本で使う際の要注意ジェスチャーとは?

日本で生活したり、日本人と仕事をしたりする際に、避けたほうが良いジェスチャーや、使う場面に注意が必要なジェスチャーがあります。これらの中には、日本だけでなく外国でも注意が必要とされているものもあります。

まず、人を指さす行為は、日本では失礼とされることが多いです。特にビジネスシーンやフォーマルな場面では避けるべきです。人を指し示したいときは、5本指を隙間なくつけ、手全体を使って方向を示すか、言葉で説明するほうが適切です。

また、大きな声や大げさなジェスチャーは、公共の場では控えめにしたほうが良いでしょう。電車やバスの中、レストランなどでは、静かで落ち着いた振る舞いが好まれます。日本国内でも地域差はありますが、特に公共交通機関内での会話は、小声を意識する方が無難でしょう。

さらに、頭を触るジェスチャーにも注意が必要です。日本では、他人の頭を触ることは、親しい関係以外では避けるべきとされています。特に子どもの頭を触る場合、親御さんの了解を得ることを心がけましょう。日本学校のイベントや地域交流で子どもと接する機会がある際には、この点に特に注意が必要です。

 

ジェスチャーを使ってはいけない場面・相手とは?

日本のビジネスシーンや公式な場では、ジェスチャーは最小限に抑えることが基本です。特に、目上の人や初対面の人に対しては、丁寧な言葉遣いと控えめな態度が求められます。大げさなジェスチャーは、カジュアルすぎる印象や、場合によっては失礼な印象を与えることがあります。

日本語に「空気を読む」「察しがいい」といった表現があります。言語化されていない期待や場の雰囲気、相手の気持ちを感じとる能力が高く評価される言い回しです。言葉を使わず、控えめな表情やジェスチャーから相手の意図を汲み取ることが美徳とされるのは、日本独特のものかもしれません。

あなたの国や地域では、どんなジェスチャーがありますか?使ってはいけない場面はありますか?文化的な背景も含めて、周りの人と話し合ってみるのも面白いでしょう。

 

ジェスチャーで築く信頼関係

日本では「言葉以上に態度や振る舞いが大切」という考え方があります。ジェスチャーも含めて、場面や相手に応じた適切なコミュニケーションを心がけることが、円滑な人間関係を築く鍵となります。

ジェスチャーはとても便利ですが、文化や生活環境によって意味が変わります。自分の国のジェスチャーと外国のジェスチャーを比較しながら、その違いを楽しんでみてください。そして、場面や相手に応じて適切なジェスチャーを使い分けることで、より豊かなコミュニケーションができるようになるでしょう。

 

TCJで日本語とジェスチャー、文化を一緒に学びませんか?

日本語でコミュニケーションをとれるようになるためには、言葉だけでなく、ジェスチャーや日本の生活習慣、伝統について知ることも大切です。TCJでは、日本語の勉強とあわせて、日本の生活習慣や文化、コミュニケーションの特徴について学ぶ機会を大切にしています。授業では実際の場面を想定しながら、楽しく体験的に日本語を学ぶことができます。
教科書だけではわかりにくい、日本人らしい表現やふるまいを知り、より自然で実践的な日本語を身につけましょう。日本での生活やコミュニケーションに自信を持てるよう、TCJはあなたのチャレンジを応援しています。

 

この記事の筆者
日本語教師
ShimazakiKaori
会社員として長年働いてきた経験を生かしながら、オンラインで日本語を教えています。言葉だけでなく、日本の文化や毎日の生活についても、わかりやすく伝えることを大切にしています。
趣味は旅行・美味しいものを食べる・編み物等々。これまでいろいろな国を旅してきましたが、特にスペインが大好きです。以前、スペイン巡礼旅で約800kmを歩いた際には、美しい風景や文化にふれ、世界中から来た人たちと出会うという、本当に素晴らしい体験ができました。
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