オノマトペは難しい?学習のコツを知って、マスターしよう!
日本語を学習中のみなさん、こんにちは。会話の中でオノマトペを使っていますか?
(※「オノマトペとは???」という方には、こちらの記事をオススメします。)
日本人は日々の生活の中でオノマトペをガンガン使っています。なので、日本語学習者さんにもオノマトペをバリバリマスターして、どんどん使っていただきたいです。最初は使う時にドキドキするかもしれないですけどね。(オノマトペ4つ入れました!)
私が思うオノマトペの魅力は、話し手が自分の気持ちを強調できたり、相手に詳しくわかりやすく伝えられる点です。また、聞き手も頭の中でイメージしやすかったり、意思疎通がスムーズだったり、話し手の気持ちまでよく理解できる点ではないでしょうか。なので、日本語の表現力やコミュニケーションの豊かさを引き立てる重要な役割を担っていると私は思います。
オノマトペの学習にオススメのサイト
私がオノマトペを教える時は、国際交流基金の日本語学習サイト「ひきだすにほんご」の「気持ちが伝わるオノマトペ」を使用しています。約1分の動画ですが、非常に秀逸で、すばらしい動画です。前半はいろいろな場面のイラストでオノマトペをイメージとして捉えることができ、後半の会話シーンでリアルなやりとりを学ぶことができます。
他にも、NHK WORLD JAPANの「やさしい日本語 Easy Japanese Grammar lessons」の「Sound Words」や「日本語NET」のオノマトペのページ(オノマトペクイズもあります)もオススメです。
どうしてオノマトペは難しい?
外国人にとって、どうしてオノマトペは難しいのでしょうか?
考えられる理由をいくつかあげてみます。
このオノマトペの意味はこれ!と、はっきり言えないから
例えば『すっきり』
– 気分や体調が爽快な状態、気持ちがいい状態
– 整理された状態、整っている状態
– もやもやが取れた状態 など。
様々な状態を表す言葉なので、外国人には覚えにくいと思います。
日本人には便利なんですけどね。
自分の国の言葉に翻訳しようにも、ぴったりの言葉がないから
『すっきり』を英訳すると
I feel better. / I feel refreshed. / tidy / clean / clear / neat …
場面を見極めないといけないので、難しいですよね。混乱すると思います。
文によって形が変わるため、複雑に感じるから
「シャワーを浴びてすっきり!」
「すっきりしたデザインの部屋ですね」
「今朝はすっきり起きられた」
「彼に言いたいことを全部言ったからすっきりした」
動詞?形容詞?副詞?名詞修飾?使い方は様々です。
また、オノマトペによっても使い方が異なるので、より難しく感じることでしょう。
似ている意味のオノマトペが多くて混乱するから
すっきり、さっぱり、スカッと、ばっさり…。
すっきりとさっぱり、どちらも爽快で心地よい状態を表す言葉です。
何が違うの?どんな時に使うの?もう分からな~い。お手上げ!な気持ちよくわかります。
意味だけでなく、カタチや音も似ているオノマトペがたくさんありますよね。
「すっ」で始まるオノマトペ:すっきり、すっかり、すっぽり、すっと など。
「きり」で終わるオノマトペ:すっきり、くっきり、はっきり、ぽっきり など。
日本語のオノマトペは数千語あると言われているので、ややこしい!覚えられない!となるのも無理はないです。ファイトです!
オノマトペの学習のコツ
イメージで理解しよう!
私が学習者さんにオススメしているのは、ずばり『画像検索』。
例えば「ボロボロ」で画像検索をすると、出るわ出るわボロボロなもの!分かりやすい!
検索の時に「ボロボロの」と「の」を入れてみるのも「ボロボロの靴」「ボロボロの歯」「ボロボロの服」と検索候補がいろいろと出てくるのもいいです。参考になります。
場面ごとに文を覚えよう!
「働きすぎて、心と体がボロボロになりました」
「まだそのボロボロの靴を履いてるの?そろそろ捨てなよ」
「子どもが車の中でクッキーを食べて、ボロボロこぼしたから掃除が大変だった」
最初はとにかく日本人の使い方をマネしましょう。日本人の発音や感情表現を観察しましょう。
漫画やアニメで自然な使い方を学ぼう!
漫画では、音を直接表す「擬音語」や様子を表す「擬態語」も多く使われます。勉強ノートにメモする時は、オノマトペと意味だけを書くのではなく、どんな場面で出てきたかもしっかりメモしましょう。
音のイメージを感じて覚えよう!
「どきどき」「ばたばた」「さらさら」「ごろごろ」「ころころ」など、声に出して体感しましょう。特に天気や自然のオノマトペ、食べ物のオノマトペはよく使うので、そこから学ぶのもいいと思います。
天気や自然のオノマトペ:ぽかぽか、ぽつぽつ、ざあざあ、びゅうびゅう など。
食べ物のオノマトペ:もぐもぐ、ねばねば、もちもち、とろとろ、ぽりぽり など。
オノマトペを上手に使っていた私の教え子は、「日本に行く前に、自分の国でなにかを食べる時はいつも「これはサクサクでおいしいです」、「わー!ふわふわですね。おいしそう」、「とろーりしていますね」など、食べ物のオノマトペを使って感想を言う練習をしていました。それが、日本に来た後で日本人に自国のお土産(お菓子や食べ物)をあげる時や自国の料理を紹介する時、日本人と一緒に食事に行った時にとても役に立ちました」と言っていました。とても良い心がけですよね。感心しました。
食べ物のオノマトペは、日本人は食べるときの感覚(音・食感・口当たり・香り・味など)や食べ方まで音で表現します。オノマトペを聞くだけで、頭の中でどんな食べ物なのかイメージができ、食べ物の魅力がぐっとリアルに伝わります!
また、天気のオノマトペは、雨だけでも、ぽつぽつ/ぱらぱら/しとしと/ざあざあ/ぽたぽたとあるほど、幅広く奥が深いです。ある教え子から「日本人のアイスブレイクは天気の話だけですね」と言われたことがあります。四季があり、梅雨があり、台風があり、日本の上空は忙しい…。毎日の空模様について、細かく表現するのに、いろいろな天気のオノマトペが生まれた、と考えると面白いと思いませんか。オノマトペは、日本人の文化的な情緒的な感覚を反映していると思います。
カタカナで書く?ひらがなで書く?
「先生、オノマトペはカタカナで書く時とひらがなで書く時がありますよね?何が違いますか?」という質問を受けたことがあります。鋭い!
ひらがなとカタカナ、文字が持つイメージの問題です。
使う人の好みや用途の問題なので、正解はありません。
一般的に、ひらがなは文字の丸さから「やわらかい・やさしい・あたたかい」感じ。親しみやすく穏やかな印象を与えます。カタカナは文字のカクカクした(角ばっているという意味のオノマトペです)形から「かっこいい・冷たい・機械的」な感じ。鋭くシャープな印象を与えます。
漫画の世界観、広告の商品のイメージ、他の文字とのバランスや兼ね合い、いろいろなことを考えて使われています。自分にとって「しっくりくる」方でいいのです。これは日本語の文字の魅力だと個人的には思っています。
TCJのレッスンでオノマトペを学ぼう!
日本語のオノマトペは数千語あると言われているので、ややこしい!覚えられない!となるのも無理はないです。ただ、日本語学習の中で避けて通れないのも事実。一度に全部覚えるのではなく、まずは自分の身近なもの、天気や食べ物のオノマトペから学んでみるのはいかがでしょうか。日本人の先生が使い方をしっかり教え、不安を解消します。オノマトペを楽しめるように導いていきます。
参考URL
・ひきだすにほんご Activate Your Japanese! コンテンツライブラリー
https://www.hikidasu.jpf.go.jp/jp/corner/onomatopoeia/
・やさしい日本語 Easy Japanese Grammar lessons
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/lesson/english/soundwords/