外国人向けの日本のVISAを知って、日本に行こう!

2025年、日本のビザ制度は大きな転換期を迎えています。学生ビザでの留学生活から、要件が厳格化された経営・管理ビザ、新設された育成就労制度まで、日本で学び・働くための最新情報を徹底解説します。

皆さんは、「いつか日本に住みたい」「日本で働きたい」という夢を持っていますか。その夢を叶えるための最初の、そして最も重要な鍵がVISA(在留資格)です。

そこで今回は、日本を目指す皆さんが絶対に知っておくべきビザの基礎知識と2025年の最新トレンドをわかりやすくまとめました。

 

学生ビザ(日本語学校、専門学校、大学などへの通学)

日本で日本語を本格的に学びたいと考えたとき、まず取得するのが「留学」の在留資格、いわゆる学生ビザです。

TCJのような日本語学校に通う場合、最長で2年間の滞在が認められます。この期間は単なる語学学習の時間ではありません。日本の生活習慣に慣れ、次のステップ(大学進学や就職)へ進むための準備期間です。

学生ビザの大きな魅力の一つは、資格外活動許可を取得すれば、週28時間以内のアルバイトが可能になることです。コンビニや飲食店などで働きながら、生きた日本語を使い、生活費の一部を補うことができます。ただし、出席率が悪くなるとビザの更新ができなくなるため、あくまで「勉強が本分」であることを忘れてはいけません。

申請には、日本の学校からの「入学許可」と、入国管理局が発行する「在留資格認定証明書」が必要です。特に重要なのが、日本での生活費や学費を支払う能力があることを示す「経費支弁能力」の証明です。銀行の残高証明書などが求められますが、TCJではこれらの書類作成もしっかりサポートしています。

 

就労ビザ(技術・人文知識・国際業務ビザ、技能ビザなど)

日本語学校を卒業した後、多くの学生が目指すのが日本での就職、つまり就労ビザへの切り替えです。

最も一般的なのが「技術・人文知識・国際業務」というビザです。これは大学や専門学校で学んだ知識を活かして、企業のオフィスワークや通訳、ITエンジニアとして働くためのものです。取得には、関連する学位(学士号など)や実務経験に加え、JLPT(日本語能力試験)N2レベル以上の日本語力が求められます。

2025年の大きなトピックとして、経営・管理ビザの厳格化があります。これまでは500万円の資本金があれば比較的取得しやすかったのですが、2025年10月以降、資本金要件が3000万円以上へと大幅に引き上げられました。さらに、常勤職員の雇用や日本語能力(N2相当)も必須となるなど、留学生が卒業後すぐに起業してビザを取ることは極めて難しくなりました。「とりあえず会社を作ればいい」という安易な計画は通用しなくなるため、まずは企業への就職を目指して着実にキャリアを積むことが、これまで以上に重要になります。

また、現場作業を中心とする「技能実習制度」が廃止され、新たに「育成就労制度」が始まります。これは人材育成と確保を目的としており、日本語能力要件(N5~N4レベル)が明確化されました 。

 

家族滞在ビザ

「日本で勉強したいけれど、妻(夫)や子供も一緒に連れていきたい」という相談をよく受けます。ここで必要になるのが家族滞在ビザです。原則として日本語学校の学生は家族を帯同することができません。

家族滞在ビザが許可されるのは、主に大学や大学院、専門学校に通う留学生、あるいは就労ビザを持って働いている人の配偶者や子供(扶養を受ける者)です。日本語学校生の場合、まずは単身で来日して日本語を学び、進学や就職をしてビザの種類を変えてから、家族を呼び寄せるというステップを踏むのが一般的です。

もちろん、配偶者の方も同様に留学生として日本語学校に入学する場合は、それぞれが学生ビザを取得して一緒に来日することは可能です。また、世界大学ランキング100位以内の大学を卒業している優秀な方であれば、2023年に新設された「未来創造人材制度(J-Find)を利用することで、家族を帯同しながら就職活動や起業準備を行うことができる場合もあります 。ご自身の経歴や状況に合わせて、最適なルートを選ぶことが大切です。

 

短期滞在ビザ(旅行者向け、就労不可)

最後に、最も身近な短期滞在ビザについて解説します。いわゆる観光ビザのことです。

国籍によってはビザ免除で入国できる場合もあり、15日、30日、あるいは90日間の滞在が許可されます。このビザの主な目的は、観光、知人訪問、短期の商用などです。

そのためこのビザでは働けません。有給のインターンシップやアルバイトも禁止されています。

もし、パソコンを使って母国の仕事をしながら日本に長期滞在したい場合は、2024年に始まった「特定活動」(デジタルノマド)を検討するとよいでしょう。年収1000万円以上などの条件はありますが、最長6ヶ月間、日本を拠点にリモートワークが可能です 。このように、目的に応じて適切なビザを使い分けることが、トラブルなく日本を楽しむ秘訣です。

 

TCJでもっと日本語を学ぼう

TCJは80カ国以上の学生が学ぶ多国籍な環境です。就職支援の国家資格を持つプロが、あなたの日本就職を強力にサポートします。ハイブリッド授業で世界中から受講可能。ビザの不安も、学習の悩みも、私たちと一緒に解決して、日本での夢を叶えましょう!

 

文献紹介

出入国在留管理庁(2025)「資格外活動許可について」

出入国在留管理庁(2025)「在留資格『経営・管理』に係る上陸基準省令等の改正について」

出入国在留管理庁(2025)「育成就労制度の概要」

出入国在留管理庁(2023)「特別高度人材制度(J-Skip)・未来創造人材制度(J-Find)について」

外務省(2025)「査証免除国・地域(短期滞在)」

外務省(2024)「特定査証:特定活動(デジタルノマド・デジタルノマドの配偶者等)」

この記事の筆者
日本語教師
TajimaKoji
日本語教師の仕事を始めて40年ほどになる。1988年国立国語研究所「日本語教育長期専門研修課程」修了(約1000時間の研修)。同年第1回「日本語教育能力検定試験」合格。これまでに、国際協力NGO、日本語学校、文化庁国語課、大学・大学院で日本語教育の仕事に携わり、多種多様な外国人に日本語を教えたり、日本語教師養成を行ったりしてきた。また、2014年には、6大陸、26か国の世界一周調査旅行を実施した。現在は、大学院とTCJで非常勤講師をしている。

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